防犯カメラの導入時、どのくらいの画素数を選べばよいか悩む方は多いでしょう。数値によって映像の鮮明さは大きく変わるため、設置目的に合わせた選択が重要になります。
本記事では、用途別の目安を解説し、購入時に失敗しないための注意点も紹介。適材適所を意識して、自社の環境に合う適切な機器を見つけてください。
画素数とは、画像を構成する最小単位である色の付いた点の数を指します。数値が大きい、解像度が高いほど点の密度が高くなり、より繊細で鮮明な映像を記録可能です。
映像の綺麗さは点の数だけで決まるわけではありません。カメラのレンズが映し出せる範囲を示す画角や、光を取り込む量を示すF値、光を電気信号に変換するイメージセンサーの質なども影響を及ぼす要素です。複数の要素が組み合わさることで、最終的な見え方が決まる仕組みになっています。
現在の防犯カメラは、100万から200万画素のハイビジョンからフルハイビジョンが主流です。それぞれの見え方の目安と、どのような場面に向いているかを解説します。
ハイビジョン(HD)画質に相当するスペックです※1。対象者まで距離があると顔の識別は難しくなりますが、店舗内での人の動きや、狭い空間の状況確認には十分対応可能です。現在の主流からは外れつつあるものの、機器の導入費用を抑えやすいため、コストを重視しながら全体的な動きを把握したい場合に向いています。
フルハイビジョン(FHD)画質に相当し、現在の主流となっているスペックです※2。映像を部分的に拡大しても粗くなりにくく、人物の顔や車のナンバープレート、お札の種類なども確認しやすくなります。鮮明な記録が残せるため、防犯目的だけでなく、レジ周りの状況把握など、業務効率化にも役立つのが利点です。
400万画素のモデルは、工場での製品の欠損確認や作業者の手元など、細部まで鮮明に記録したい場面に適しています。駐車場など広い敷地を遠くまで撮影したい場合にも有効です。
800万画素(4K)はさらに高画質となり、広範囲をクリアに記録できます。高機能である分、カメラ本体の価格が高額になる傾向があるため、導入費用と求める性能のバランスは慎重に検討してください。
スペックが高いほど良いとは限りません。以下の点にも注意して選定しましょう。
映像を映すモニターの解像度を確認する必要があります。4K対応のカメラを導入しても、モニター側が4Kに対応していなければ、性能を活かすことはできません。
データ量と通信回線の負荷も考慮すべきポイントです。高画質になるほど映像のデータ量が大きくなり、録画に必要なストレージ容量が増加します。ネットワークカメラの場合は通信制限の対象になったり、回線への負荷がかかりやすくなったりするため、運用環境の事前確認が不可欠です。
車のナンバープレートを正確に撮影したい場合、単純なスペックだけでなく設置環境も重要になります。夜間の照度や車の速度、カメラの角度など、条件が揃わないと読み取りは難しいため、専門業者への相談も検討してください。
機器の導入時は、用途とコスト、データ量のバランスを考慮して選ぶことが重要です。必要最低限の精度で充分であれば、現在の主流である100万から200万画素をベースに検討を進め、より詳細な記録が必要な場合は高画質モデルを視野に入れるなど、自社の目的に合わせた機器を導入して、防犯対策や業務改善に繋げてください。
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※2024年10月末調査時点、公式HPより