VMSソフトの導入を検討している企業に向けて、ここではVMSソフトにまつわる基礎知識をまとめています。
VMS(Video Management Software/System)は、監視カメラや防犯カメラから得られた映像を一括管理するシステムのこと。複数のカメラで撮影した映像をまとめて管理できるのが特徴です。特定のメーカーや機種に依存せず、さまざまなカメラやデバイス、システムと連携できるオープンプラットフォーム設計のVMSもあります。
NVR(Network Video Recorder)は、ネットワークカメラで撮影された映像を内蔵されたハードディスクに保存する録画機器です。ネットワークカメラで撮影した映像をLAN経由で送受信します。ネットワークカメラやモニターを接続するだけでOKなので、専門知識がなくてもセットアップが簡単です
VMSとNVRは、どちらもネットワークカメラに接続するシステムです。複数台のカメラを管理できる、遠隔地から操作・閲覧できるという共通点を持っています。
VMSはソフトウェアベースのシステムで、サーバーやPCにインストールして使用します。そのため、外部システムとの連携やカスタマイズによる拡張等、柔軟に使えるのが特徴です。
一方、NVRは録画専用のハードウェアです。録画に必要なソフトウェア、ストレージ、インターフェースを内蔵しているため、管理できるカメラの台数、追加機能やカスタマイズには限界があります。録画の手軽さを優先するならNVR、安全管理の効率化や拡張性・カスタマイズ性を重視するならVMSを選びましょう。
前述したように、ただ録画をするだけではなく、トラブルの予知や防止などに役立つVMSソフト。安全管理や業務効率化、人的コストの削減に貢献するでしょう。
以下のページでは、業種や導入先の状況に合わせて適したVMSソフトを選べるよう、おすすめの3製品を紹介しています。導入を検討している企業の方は、ぜひVMSソフト選びの参考にしてください。
VMSは監視作業の効率化に大きく貢献します。もしも、複数のカメラのデータを1つ1つ監視していた場合、監視員の数や作業工数は膨大でしょう。VMSを導入すれば、複数のカメラをリアルタイムで監視できるほか、自動的に映像を解析して異常時にアラートを上げる機能を搭載することも可能。監視員の負担を大幅に軽減し、人員コストや作業工数も大幅に削減できるでしょう。
VMSを導入することで、不正侵入や窃盗、内部犯罪等の抑止になるほか、実際に問題が起きた際には証拠として高画質なデータを提出することも可能です。トラブルリスクを軽減し、現場・施設の安全性を高められます。
VMSソフトを選ぶ際にチェックしておきたい5つのポイントを紹介します。これらのポイントをチェックしたうえで、使用する業界に特化した特性をもつVMSソフトを選びましょう。
製品や契約するプランによってサーバーに接続できるカメラ台数が設定されているのが一般的です。カメラ台数が増える可能性がある企業は、各製品の最大接続台数を確認し、余裕を持って対応できるVMSを選びましょう。対応しているカメラが多いVMSを選んでおけば、追加の設備投資をせずに済むため、トータルコストを削減できます。
将来的にカメラ台数や監視エリアが増える可能性がある企業は、VMSがどのカメラに対応しているか、最大何台のカメラを接続できるサーバーか等、拡張のしやすさをチェックしておくことが大切です。対応しているカメラのメーカーや台数が限られる場合、将来的にカメラを買い直すことになる可能性があります。スケーラビリティが高いクラウド連携のVMSなら、企業の発展に合わせて柔軟に運用できるでしょう。
VMSは24時間365日稼働するケースが多いため、システムの安定性が重要になります。頻繁にクラッシュしたり、映像データが壊れたりしない安定性の高いシステムを見極めることが大切です。特にクラウドタイプの場合、ネットワーク障害が起きた際に録画やアクセスができないことも。安定性を見極めるには、VMSの導入実績、実際に導入した企業の声などを確認すると良いでしょう。
また、バックアップ機能がある製品なら、防犯カメラ・監視カメラのデータが損失するリスクを抑えられます。
VMSは導入したら終わりではなく、導入後もトラブル対応やソフトのアップデートが必要になるもの。導入後のサポート体制が構築されているかどうか、事前に確認しておきましょう。
トラブルが発生した際や操作方法に関する質問がある場合、迅速に対応してくれるカスタマーサポートがあると安心です。提供されるサポートの範囲や対応時間、対応言語などを具体的に確認するのがおすすめ。海外製品を導入する場合は、言葉が通じなかったり、タイムラグがあったりして思うようなサポートを受けられない可能性もあります。
既存のセキュリティシステムやネットワーク機器と連携する予定の企業は、必ず「互換性」を確認しておきましょう。VMSのメーカーと異なるサードパーティ製品を導入する場合は、それらと統合できるかどうか確認しておくことも大切です。
VMS選定では、まず導入目的(監視、分析、統合管理など)を明確にし、カメラ台数やネットワーク環境といった設置状況を把握することが最初のステップです。これらを基に、必要な機能や性能、システム規模を定めることが最適な製品選びに繋がります。
VMSとVSaaSのどちらを選ぶべきかは、企業の運用体制・拠点数・ネットワーク環境・セキュリティ方針に大きく左右されます。VMSは高い制御性を求める現場向けで、VSaaSは拡張や遠隔運用に適した柔軟なソリューションです。自社の現状と将来計画を踏まえた上で、最適な映像管理システムを選定することが成功の鍵となります。
カメラの接続設定や録画機能の使い方、アラート通知の設定方法など、VMSを扱ううえで押さえておきたい操作を紹介。映像データの保管や再生の工夫、ユーザー管理の方法など、日々の運用に取り入れやすい方法も解説しています。
VMS(映像管理システム)とAIの組み合わせは、工場や介護施設、店舗・オフィスで安全性と効率性の向上が期待されます。誤警報を減らし、映像検索を迅速化することで、防犯・事故対応・業務改善にもつながります。
現場のリスク検知や稼働率向上、ケア品質の改善など多角的な活用が期待され、監視システムを意思決定を支える基盤へ変化を促します。
VMSソフトは多機能であるほど魅力的ですが、実際には自社に不要な機能が多いと無駄なコストにつながりかねません。逆に必要な機能が不足すれば、追加費用が発生する恐れもあります。体験版を利用し、動体検知やアラート機能などを試すことで、自社に必要な機能の有無を見極め、適切なプランを判断できます。
VMS(映像管理システム)とPLCの連携は、主に製造現場の監視とトレーサビリティを強化します。PLCが設備の異常や品質不良を検知すると、VMSがその時刻の関連映像を自動で記録・ブックマークします。これにより、異常発生時の状況を映像で即座に確認でき、原因究明時間の短縮、品質管理の向上、そして迅速なトラブル対応に大きく貢献します。
VMSソフトの費用は、形態で大きく異なります。クラウド型(VSaaS)はカメラ1台あたり月額600円〜3,000円程度で初期費用を抑えられます。一方、オンプレミス型はライセンスやサーバー購入費として数十万円〜数百万円の初期費用がかかりますが、長期的に見れば総コストを抑えられる可能性があります。費用は機能や録画期間によって変動します。
VMSのリプレイス(乗り換え)は、システムの老朽化対策だけでなく、コスト削減や操作性向上のチャンスです。マルチベンダー対応製品なら、既存のカメラ資産をそのまま活用して初期費用を抑制可能。失敗しない移行手順や、買い切り型への移行によるメリットを解説します。
GeoVisionなどのNVRサポート終了や部品枯渇を機に、システムをVMSへ移行(リプレイス)する企業が増えています。NVRとVMSの機能や長期コストの決定的な違いを比較し、既存カメラをそのまま活かして初期費用を大幅に抑える「オープン型VMS」の選び方と乗り換えポイントを解説します。
工場や倉庫のシステム導入に使える、2026年度の補助金制度(デジタル化・AI導入補助金、中小企業省力化投資補助金など)を解説します。審査通過の鍵となる「防犯ではなく、DX・省力化として申請するコツ」や、GビズID等の今すぐ始めるべき準備事項を網羅。補助金を活用して導入費用を大幅に抑える方法をご紹介します。
新たにVMSソフトを導入するにあたって見るべきなのは、自社にとって必要最低限の条件を満たしたVMSソフトかどうかです。
そこで、業界ごとに必要とされる機能を分析し、おすすめの3製品を選定。自社に合ったVMSソフトの導入により、現場の監視員や現場監督の作業効率化が叶います。



※2024年10月末調査時点、公式HPより